LDKのエアコンは6畳用で十分?
こんにちは!マルツエコです。
「LDKのエアコンは6畳用で十分なのか?」本日はこの疑問について調べてみました。
もしこれが本当だとしたら、今まで大きいサイズのエアコンを買っていたのは何だったんだ!と思ってしまいますよね。
LDKサイズとなると、メーカーやスペックにもよりますが、1台当たり数十万円単位の価格で販売されており、購入にはより一層吟味が必要になってきます。
それに対して6畳用サイズの場合は、1台当たり6万円~7万円程度。この金額の差は大きいですので、最もコスパの良いエアコンを選びたくはなります。
今回の記事では、LDKサイズに6畳用のエアコンを設置しても十分なのか調べた結果をまとめてみましたので、ご興味のある方は読んでみてください。
カタログに記載されている〇畳用サイズとは?
エアコンのカタログなどを見ると、まず確認するのが「畳数の目安」かと思われます。よく見かける「冷房6~9畳」「暖房6~7畳」という表示はどのような意味なのでしょうか?この数値だけを見ると、「6畳~9畳の部屋に適したエアコン」という意味だと思いますよね。
実は「6~9畳用」と書いてある場合、「木造平屋南向き(和室)の場合6畳」「鉄筋マンション南向き(洋室)の場合9畳」という意味を持っています。これは木造住宅よりも鉄筋コンクリート住宅のほうが、気密性が良いため低い畳数となっています。
(画像出典:日立グローバルライフソリューションズHPのエアコンカタログより)
そのため、ほとんどの方が部屋の大きさ(〇畳)に合わせた同じサイズのエアコン、もしくは木造建築の場合は、それよりも少し大きいサイズのエアコンを購入されているのではないでしょうか?
実際に家電量販店の店員の方も「部屋の畳数がどれくらいか、木造建築か鉄筋コンクリート造か」聞いてきますし、木造建築の場合は更に大きめのエアコンを推奨してくる場合もあります。
しかし、このカタログに記載されている〇畳用のエアコンですが、実は1964年にJIS規格で制定された基準であり、それ以降は基準が変更されていないのです。この時に基準になったのが、無断熱の木造平屋建てです。この基準は60年近く変わっていなく、当時の無断熱住宅に合わせた畳数が現在も表示され続けているということです。
現在の住宅ですと断熱性能や気密性能に優れた家であることが多いため、同じ畳数用のエアコンを購入した場合、十分というよりは、過大な能力の機種を選んでいるかもしれません。
エアコンのカタログの見方
エアコンのカタログには様々な数値が載っていて、どこを見れば良いのか分からない場合もありますよね。
(画像出典:日立グローバルライフソリューションズHPのエアコンカタログより)
一般的にエアコンのカタログを見ると、上記のように表示されていることが多いかと思われます。ここで注目すべき数値は、定格能力ではなく最大能力です。この定格能力というのは、標準的な能力ではなく、いわばカタログ上の見せかけの数値と言われています。
エアコン本来の能力で一番注目するべき項目は、暖房と冷房の「最大能力」と言われています。次に注目すべき数値は、「通年エネルギー消費効率(燃費)」です。これはAPFとも言われ、この数字が高いほどエネルギーの消費効率が良く省エネ性の高いエアコンということになります。
実は最大暖房能力は3ランクしかありません
上記サイトの図2を見て分かる通り、暖房の最大能力は、6畳用・10畳用・14畳の3ランクにしか分かれていないのです。
つまり、6畳用と8畳用、10畳用と14畳用(100Vの場合)、14畳用(200Vの場合)と26畳用の最大暖房能力はほぼ同じだということが分かりますね。
気になる冷房能力は?
しかし冷房に関しては、最大能力がバラバラであるためこの法則は当てはまりません。
冷房の場合、その家の日射遮蔽や天井断熱、外壁の色によって大きく左右されるため、畳数通りの機種が必要だったというケースもよく聞きます。
LDKのエアコンは6畳用で十分なのか?
こちらの記事を読ませて頂いたところ、鉄筋コンクリートのマンション・LDKが14.4畳とのことですが、6畳用のエアコン1台でも十分対応できているようです。
エアコン選びは難しい
エアコンのカタログを見ると、詳細な付加機能や畳数表示ぐらいしか記載がなく、ほとんどの方が畳数表示を参考に購入されているかと思われます。
しかし、実際には、木造建築であるか鉄筋コンクリート造であるか、一戸建て住宅か集合住宅か、窓がどの方向にどれだけあるのか、あるいは住んでいる地域によっても状況は大きく異なってきます。
さらに、冷房に関しては畳数通りの機種が必要の場合が多く、その家の日射遮蔽や天井断熱、外壁の色によって大きく異なるので、「小さいサイズのエアコンで十分だ」とは安心して言えません。
しかし、ここの記事で書かれていたことを知っているか知っていないかで、エアコン選びの幅が広がり結果的にコスト削減につなげることができる可能性もあります。現在では、エアコン診断といってお客様の情報とご希望の機能をもとに、そのお部屋にピッタリの1台を選んでくれるサイトもあるようです。気になる方はそちらにお問い合わせされても良いのではないでしょうか?
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