業務用エアコンの種類についてまとめてみた

こんにちは！マルツエコです。

本日は「業務用エアコンの種類」について紹介していきたいと思います。

エアコンには、家庭で使用されている家庭用エアコンやオフィスや店舗で使う業務用エアコン、ホテルや病院、中小大型ビルで使用するビル用マルチエアコンなど、様々な種類があります。

業種や使用用途によって選択するエアコンは大きく変わりますので、概要を説明していきたいと思います。

業務用エアコンの種類について

業務用エアコンは下記の3種類に分類されます。

・パッケージエアコン（店舗オフィス用エアコン）
・ビル用マルチエアコン
・設備用・工事用エアコン

パッケージエアコンとは、業務用エアコンのことを言い、一つの室外機で複数のエアコンを稼働させることができます。「パッケージ」とは一般的にひとまとめにした物を指し、室外機と室内機の組み合わせがメーカーによって既に決められています。

業務用エアコンの種類店舗オフィス用パッケージエアコンとは？

店舗オフィス用パッケージエアコンが使われている事務所オフィスや飲食店、理容美容室、病院、店舗などでよく使われているエアコンのことです。
「店舗用エアコン」と短く呼ぶこともありますが、「パッケージエアコン」という場合は、一般的にこの種類のエアコンのことを指していることが多いです。

一台の室外機に対して、最大4台まで（馬力による）、基本的に同じ容量の室内機をつなげることができます。しかし、室内機ごとに稼働することはできず、一つのリモコンで全て同時に運転・停止することができます。（メーカーによっては別リモコンも有り）

室外機が電源と繋がっているので、常に数台フル回転で運転させることができ、広い空間や客席、個室など複数の室内機にうまく風を分散できるので、温度にムラができにくく快適に過ごせます。
冷暖房能力は、一般的に4 kW（1.5馬力）～30 kW（12馬力）程度となります。

パッケージエアコンの室内機の形

パッケージエアコンの室内機の形としては、天井カセット形、天吊形、ダクト形、ビルトイン形、壁掛形、床置形などがあります。

それぞれの特徴につきましては、こちらのページにまとめていますのでご興味のある方はこちらも併せてお読みください。

天カセとは？天井カセット型エアコンについてまとめてみた

業務用エアコンの種類ビル用マルチエアコンとは？

高層ビルなどの大規模施設ではビル用マルチエアコンが使われているホテルや病院、ビルなどの大規模施設で使われるエアコンであり、3,000㎡以上の規模の建物を対象とした空調システムです。
ビル用マルチエアコンは通称、「ビルマルチ」とも呼ばれています。

パッケージエアコンとの大きな違いは、１台の室外機で容量の異なる複数の室内機を個別に運転できることです。
部分的に運転が可能なので、室内機1台につきリモコンが1個付いています。

また、冷媒配管の自由度が高く、広範な建物用途に柔軟に展開できるよう冷媒配管長の許容範囲が大きくなっていることを特徴としています。
（パッケージエアコンは冷媒配管全体で100m、室内外機の高低差は30mまでということに対し、ビルマルチエアコンは冷媒配管全体で1,000m、室内外機の高低差は50mまで対応しています。）

ビル用マルチエアコンは室内機と室外機はそれぞれ別の電源となりますので、使用していない室内機（エアコン）への電力供給は行われません。

冷暖房能力は、一般的に45 kW（16馬力）～150 kW（54馬力）程度となります。

業務用エアコンの種類設備用・工場用エアコンとは？

工場や劇場には設備用・工場用エアコンが使われている工場や劇場、ホールなどの大空間によく使用されているエアコンです。床置きの箱型のエアコンで、業務用エアコンの原型ともいえます。
その他の用途として駅構内、地下街、ショッピングセンター、ホール、アミューズメント施設など多方面に使われています。
一般的に14 kW（5馬力）～150 kW（54馬力）程度の冷暖房能力となります。

まとめ

エアコンには、家庭で使用されている家庭用エアコンやオフィスや店舗で使う業務用エアコン、ホテルや病院、中小大型ビルで使用するビル用マルチエアコンなど、様々な種類があるので、それぞれの特性をふまえて設置することが重要になってきます。

どのエアコンを使用するかは、自分で決めるのではなく、エアコンの設備業者といったプロに依頼したほうが良いと思われます。